朝の古座間味ビーチ。夏の朝は早い。海の中ではもうお食事タイムが始まっていて、すっかりにぎわっている。
現代を生きる私たちは100年前を生きてたご先祖たちよりはるかにたくさんの「ストレス」を受けて生きています。
ストレスという言葉がよく使われるようになってきたのはここ30~40年くらいじゃないですかね。
僕が小学生の頃にはストレスという言葉は日常でそんなに使われていなかったと記憶しています。
文明が進むにつれて、食品添加物、電磁波、大気汚染、農薬、過剰な抗生物質、仕事、などの様々なストレスが増えてきて、人間の身体は特に「酸化ストレス」によって細胞が傷み、病気の原因となっていることがはっきりと分かってきました。細胞をもっとつきつめて言うと、「ミトコンドリア」です。
つまり、「ミトコンドリア」が「酸化ストレスを受ける」ことにより、機能障害が起こり、健康な状態から未病の状態になって、やがては老化を含めたさまざまな病気に至ってしまうという事実。
実は「老化もある種の病気」だという認識に最近は変わってきているんです。
ここ数年で、酸化ストレスに関する研究発表や論文があちらこちらから出てきています。
東北大学 2017年プレスリリース 酸化ストレス 糖尿病
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/02/press20170220-01.html
京都新聞 岡山大学 2020年発表 酸化ストレス 認知症 サプリ
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/130528
こんなふうに、さまざまな研究がすすみ、
「酸化ストレス」を抑えることができれば病気が予防できる
ということはわかってきたんですが、
なんと、その
「酸化ストレスを抑える効能を持つ医薬品は世界に一つもない」
という大きな大きな問題があるのです。。
すごく意外でしょ。
これは僕が自分で調べてそう言っているわけではありません。
ありとあらゆる薬のことは熟知しているベテランの薬剤師の先生がはっきりとそうおっしゃっているのです。
それに、今の医療の問題の一つに、「病気にならないと薬は出せない」という問題があるんです。
それってどうですか?
なんか違和感ありませんか。
できればみんな病気になりたくないのに!
僕も一度、脊髄腫瘍という大きな病気をしました。
「健康ではないよ。未病の状態だよ」と身体からいろんなサインがなんとなく出てたんでしょうが、何もしないで放っておいたから、「病気」に進んでしまったんですね。
ひどく疲れやすい
朝起きるのがびっくりするほどつらい
とか。。
だからやっぱり、ある日突然病気になるのではないんだと思うんです。
でも、そのサインの意味がはっきりと分からない。
「“まだ”病気ではない」から、そもそも病院には行かないし(若くて自分は健康だと思ってれば思ってるほど)、どこが悪いのか分からないから、内科なのか脳外科なのか整形外科なのか、何科に行けばいいかも分からない。
じゃあ、健康診断を早めに受けたほうがいいかというとそうとも限らない。
早期発見、早期発見とはよく聞く言葉だけど健康診断そのものが身体にストレスをかけたりもするから、かえってよくなかったりもする。
もちろん、僕もまったく何もしてこなかったわけではないんです。
健康を維持するために野菜ジュースを毎日飲んだりバランスのいい食事を心掛けたりして、一人暮らしをしていた学生の頃から人一倍自分なりに健康には気をつけてきたんです。
でも、
ある日突然激痛が走り、脊髄腫瘍になった。
そんな病気になるなんて、思いもしなかった。
そんな病気があるなんて、知りもしなかった。
完全に想定外。
みなさんもそうだと思うんです。
みんな気をつけてはいるつもりなんです。
それがちゃんと有効に役立っているかどうかは別にして。
誰も病気になんかなりたくない。
〇〇にいいビタミンC、A、B、E、D
腸に効く乳酸菌、〇〇菌
免疫力を上げる〇〇
足腰、ひざ、関節に効く〇〇
目に効く〇〇
お肌のハリ、シミ、くすみに〇〇
よく眠れるように〇〇
世界初、世界一の〇〇成分、特許取得
・・・
あげればキリがありません。
考えてほしいのは、その中の一つか二つか三つか知らないけど、自分が必要、足りないと考えたその成分を摂っていれば、ほんとに大丈夫ですか?
食事で足りてないと自分が思う何十種類もの成分をサプリで補いますか? 補えると思いますか?
ということです。
そして、そもそも乾燥させたり加工したりしてサプリの形に変わった栄養素は、ほんとにあなたの身体の中で“有効に働ける”んですか?
普通に食事で食べたのと同じように。
〇〇のエキスや有効成分が何千個分!!
って、普通に食事で食べるのではありえない量が入ってて、もし本当にそれが有効に働くのであれば逆に大丈夫なのか、と僕は心配になります。
でも、ここでもう一度よく考えてみてください。
その成分を摂ることで、本当に病気にならないように「根本原因」を解決できていますか?
僕の母はおそろしく厳しい管理栄養士だったので、子供の頃からいつも厳しく言われてました。
「何でも好き嫌いなくまんべんなく食べなさい」
嫌いなピーマンを食べないで静かに食卓を離れようとしても、許してもらえません。
結果、泣きながら食べてました笑
食事でまんべんなくいろんな栄養素をとることが、何よりの基本です。
みんな分かってます。
こうも言ってました。
・・・
未病から健康へ《その3》へつづく。