デバスズメダイ。サンゴの間から飛び出して潮の流れに向かって泳ぐ姿は、太陽の光で時にエメラルドグリーンにきらきらきらきらと輝く。宝石のように美しくていつまでも見ていたくなる。
2020年9月から約10ヵ月間、日本のさまざまな医学学会や企業のセミナーに参加して、日本の現状を把握するためにたくさん勉強してきました。
- 2020年9月 見た目のアンチエイジング研究会
- 2021年1月 日本統合医療学会
- 2021年4月 NOMONオンラインセミナー
- 2021年5月 日本酸化ストレス学会・日本NO学会
- 2021年5月 三生医薬株式会社公開シンポジウム「健康食品新時代の幕開け 免疫への可能性」
- 2021年6月 腸内細菌学会
- 2021年6月 シスメックス学術セミナー
- 2021年6月 クリルオイル研究会
- 2021年6月 日本抗加齢医学会
- 2021年7月 日本栄養・食糧学会
学会は大学や企業など日本トップレベル、最新の研究成果発表の場ですから、もちろん難しい内容がほとんどです。
それを中学生にも分かるように伝えるには、まずはアタマの中で全体的に把握し、整理する必要があります。
圧倒的だったのは、日本抗加齢医学会。
まるまる3日間の研究発表のスライドを写真に撮りながら延々と聞いていましたが、その3日間だけでスライド数なんと1,000枚以上!(笑)
あとで数えて自分でもびっくりしましたが、それほど濃い、そしてすぐにも私たちの生活に密接に関わってくる内容が盛りだくさんでした。
そして、この10ヵ月間で写真を撮ったスライド数は、2,000枚をはるかに超えました。。
お伝えしたいことは山ほどありますが、何から書いたらいいのかまだ整理ができていません(笑)
ほとんどが基礎研究(試験管レベル)や動物実験レベルの研究成果なので、臨床試験を終えてヒトに使えるような実用レベルに至るにはまだまだ長い道のりがあります。だから、みなさんにお伝えして今の生活にすぐに役立てていただけるような話はそんなに多くはありません。
しかし、こういう研究者たちの数十年に渡る飽くなき探求心と計り知れない努力と汗の結晶のおかげで、世界の医学、科学は発展していくのだと、肌で感じ、本当に頭が下がる思いでした。僕にはとてもできません。
そんな中で、ざっくりとこの10ヵ月で学んだことを言うと、
これからの日本は確実に、病気にならないような「予防」の時代に入っていく、ということです。
なので、
- 「バランスの取れた食事」
- 「エビデンス(医学的根拠)のあるサプリメント」
- 「適度な運動」
これまで以上にこの3つが見直され、重要視されていきます。
お医者さんは基本的に病気になった人を治すのが仕事ですが、そんなお医者さんでもその大きな流れを感じ、「予防」の方向へ動き始めています。
もうすでに、一人一人の身体の状態に合わせた食事指導やサプリメントの提案に取り組んでいるクリニックもあるぐらいです。
- 酸化ストレス
- ミトコンドリア
- 腸内細菌(マイクロバイオータ)
- 代謝産物(メタボライト)
これら4つのキーワードはこれからもますます耳にするようになると思います。
また、細胞の寿命や老化に関わっていると言われている
テロメア(TELOMERES)
このテロメアに関しても、世界抗酸化学会(ISANH)で取り上げられる分野になってきました。
日本中で、そして世界中で、生命の神秘を解き明かす研究は日々進んでいます。
何十年も前から研究されていたミトコンドリアでさえ、つい最近、新しく分かったことがあります。
細胞外ミトコンドリア
なんと、細胞の中だけでなく、血漿中にも(血液の液体成分)膨大な数の細胞外ミトコンドリアが完全な形で存在していることが明らかになりました。よければGoogle Chromeで日本語訳にして読んでみて下さい。
https://www.isanh.com/?q=node/352
やはり、私たちの身体の中において、細胞の中でも外でもミトコンドリアは根本的に大事な、大きな役割を果たしていることが考えられます。
ミトコンドリア、ただものではないです(笑)
また最後にはミトコンドリアの話になってしまいましたが(笑)、
以前ブログにも書いた「未病から健康へ」という新しい分野、市場が、これから5年のあいだにものすごい勢いで切り拓かれていくでしょう。
未病から健康へ《その1》 未病から健康へ《その2》 未病から健康へ《その3》