ハワイ島のワイコロアビーチは大きなヤシの木がいっぱい並んでいる。
南の島らしい光景にウキウキして、すっかり暗くなるまで夕昏時を楽しんだ。
NMN
ニコチンアミドモノヌクレオチド
ニコチンアミドモノヌクレオチド
ニコチンアミドモノヌクレオチド
ニコチンアミド モノ ヌクレオチド
・・・
10回ぐらい言ってもちゃんと覚えられそうにないのですが、
このNMNが老化現象を遅らせる成分としていま注目されているようです。
このブログでは、難しそうな話を日本一簡単にお伝えすることを一番に考えて書いていますので、できるだけ簡単にわかりやすく書いていきたいと思います。
NMNはそもそもヒトの体内で作られている成分である。
(食べ物にも含まれてはいるが、その量はほんのわずかで微々たるもの。)
そしてこのNMNが体内でさらに変換されて
NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)
という、これもまた舌を噛みそうなモノになる。
このNADがヒトにとって欠かせないモノのようです。
NADはNAD+ とも書かれます。
NADは身体の中で起こる様々な化学反応においてあらゆる場面でサポート役として働く「補酵素」と言われるものですが、その他にも様々な細胞内機能の調節を行っています。
その中で、NADは「ミトコンドリアがエネルギーを作る時にサポート役として働く」という、とても大きな仕事があります。エネルギーを作る上では必ず必要なモノです。
また、「サーチュインという長寿にかかわるタンパク質(酵素)を活性化する」という研究結果が動物実験レベル(マウスなど)では出てきているので、今後生きているヒトにもそのような効果があるかを調べる、きちんとした臨床試験も行われるでしょう。
【参考資料】
基礎老化研究 41(1); 23-27 , 2017
夜久 圭介、中川 崇
富山大学大学院医学薬学研究部(医学) 病態代謝解析学講座
さて、
その人間にとって大事なNADですが、残念ながらそのNADは歳を重ねるごとに減少していきます。
だから、何らかの形でNADを外から補充したいところなんですが、NADそのものを栄養素として直接体内に吸収・取り込むことはできないため、ヒトが体内でNADを作るモトとなるNMNをサプリメントとして摂ってやれば人間の老化現象を抑えられるかもしれない、ということなのです。
何かの話になんとなく似てますね。
そうです、SOD酵素です。
【参考】
ミトコンドリアとは?
現在、NMNと検索すればたくさんのサプリメーカーが「商品」として出しています。
こんなにたくさんのメーカーが「商品」として出しているのであれば、さぞNMNはヒトの身体に有効に働くんだろうと、なんとなく思ってしまいますね。
しかし、実は「最高レベルの臨床試験(ヒトに対する効果を調べた試験)」をしているところはほぼないと言っていいと思います。(何人かに簡単な体験談レベルのテストくらいはしてるかもしれませんが)
【参考】
パスツール研究所とエビデンスレベル
「最高レベルの臨床試験」をするに至るまでにはものすごく長い年月や多額の費用がかかるため、たとえ試験をして何らかの効果が確認できたとしても「食品」であるサプリメントにおいては効果効能を法律上言えないので、普通、サプリメントメーカーはやりません。
せいぜい、動物実験です。
ヒトではないですよー
動物実験とヒトでの臨床試験ははっきり言ってまったくレベルがちがいます。
寿命も代謝系も全然違いますし、動物実験で有効なものが必ずヒトにも有効とは限りません。
むしろ、有効でない場合のほうが多いようです。
生きているヒトの身体の中で起こる反応はそれほど動物とは違います。
【参考資料】
動物のデータはヒトにどこまで迫れるか? – J-Stage 辻彰 著 · 2007
「実験動物を用いた非臨床試験において有効性と安全性が認められた候補薬物が臨床試験段階で臨床的有用性が認められず、高い確率で drop out してきたことはよく知られている」
「代謝」とは食べ物などを摂って身体の中で起こるさまざまな合成や化学反応のこと。
たとえば、マウスはビタミンCを体内で合成できるが、ヒトは合成できない。
帝人グループのNOMON株式会社もNMNを販売していますが、ホームページにもちゃんとマウスでの実験であることを何度も何度も書いています。
正直な会社だと思います。
それでも、不思議と僕たちはマウスに効果があるんだったらヒトにも同じ効果があるんじゃないかと勝手に想像してしまいますし、
ヒトの写真や絵がどこかに載せてあると余計にそう想像してしまう気がします。
たくさんのメーカーが「商品」として高い値段でNMNを売っていますし。。
僕にはその辺の道理がちょっとよくわかりません。
あと、サプリメントでも水素でもなんでもそうですが
それらを摂る時に最低限大事なことは、
長期的にそれらを摂取することが、本当に安全なのか?身体に害はないのか?
ということです。
NMNとひとくちに言っても、それを作っているメーカーは様々だし、当然モノも違う。
メーカーによっては、NMNそのものを他社から仕入れている場合もある。
・原材料は、どこで、どのようにして作られているのか?
・農薬がたっぷりかかった原材料は使われていないのか?
しかし、ほとんどのメーカーはこれらのことを明示していませんし、
一般消費者である僕たちが、その製品の原材料の段階から最終製品になるまで、どこでどうやって作られているかを調べるのは、非常に難しいと思います。
ちなみにNOMONのNMNはそういうトレーサビリティはちゃんと把握しているとNOMONの人が言われてました。
ちょっと、話は横にそれますが、水素水生成器も検索すればたくさんのメーカーが販売しています。
伝統的な水素水の生成方式である「電解法」でイオンの多い水を電解すると、オゾンやクロロホルム等有害物質が出たり、電解膜表面のプラチナ等の重金属メタル層は脱落の可能性があるようなので、そういう細かいところにも気を付けたほうがいいと思います。
健康のために摂ってたはずのサプリや水素水が、実は健康を害していた、なんてことになったらシャレにもなりません。
話を元に戻します。
はい、ここで、そもそも論です。
ソモソモ、結局、
NMNもNADも最終的な大きな仕事の一つとして、ミトコンドリアがエネルギーを作るのをサポートすることならば、、、
ミトコンドリアそのものが弱ってしまっていたら?
ミトコンドリアそのものが錆びついて動かなくなっていたら?
そもそもサポートすらできないんじゃないのかな??
動いてるミトコンドリアだけをサポートするのが目的?
動かなくなったミトコンドリアを放っておくことが、老化や病気につながっていくということはすでに分かっていることなので、
ミトコンドリアが錆びたまま放っておかないほうがいいのになー
ミトコンドリアを作り直してあげたほうがいいのになー
ミトコンドリアを元気にしてあげるのがまずは大事なのになー
などと僕は思ってしまいます。
さて、あなたはどう思いますか?
【参考】
ミトコンドリアの話 つづき